東京国立近代美術館【高畑勲展】ハイジが可愛い
東京で開催中の「高畑勲展」を訪れてみました。
高畑勲 (たかはた いさお) さんは日本のアニメーション映画監督で、様々な表現を駆使しアニメ界を開拓していきました。
スタジオジブリを創設した1人でもあります。
アニメにそれほど関心がない方でも聞いたことがある作品は多いと思います。
「アルプスの少女ハイジ」「母を訪ねて三千里」「火垂るの墓」「平成狸合戦ぽんぽこ」「かぐや姫の物語」などなど。
懐かしさを感じる人も多いのではないかと思います。
高畑さんは2018年にお亡くなりになりましたが、展覧会では作品にこめられた思いの深さが見てとれるようでした。
撮影の出来る箇所が限られていたので、ごくわずかですがご紹介します。
高畑勲 日本のアニメーションに遺したもの
開催場所は東京国立近代美術館
美術館の近くまで地下鉄がはり巡らされているので、1番近い竹橋駅からは徒歩3分で辿りつけます。
私は途中の街並みも散策したかったので、別の駅 神保町駅から行くことにしました。
それでも徒歩12分くらいでしょうか (*‘ω‘ *)
地下鉄駅から地上へ出ると、そこはもう大都会のビル街です。
最初に目に入ったのが現在開催中のラグビーワールドカップの垂れ幕
選手のみなさん、悔いのないように活躍されると良いですね ヽ(^o^)丿
そのまま進んでいくと
間に細い道を挟み隣り合っています!
道をまっすぐ高速道路の下を抜けると皇居のある敷地が見えてきます。
そこを右に進むと北桔橋門 (きたはねばしもん)を見ることが出来ます。
逆光ですね (*´Д`)
すぐに美術館に着きました♪
展覧会内部の様子
展覧会では、高畑勲の素晴らしさが伝わって来ます。
作品ごとに小さくスペースを区切ってはいるのですが、そこに並べられている展示物はとても深く濃いものばかりです。
作品が完成するまでの、ち密な設定から絵コンテはもちろんのこと制作スタッフとのやりとりのメモ書き。
たくさんの下書き、資料が残されています。
高畑さんの手書き文字は丸みをおびた優しい雰囲気の文字でした (*'▽')
テーマ曲が流れているスペースもあるので次は何の作品か想像がつきます。
訪れている人は、老若男女という言葉がピッタリで皆さん見入っている感じでした。
それぞれ懐かしさを感じていたり、中には途中で涙ぐんでいたり、一生懸命メモ書きをしている人も何人か見ました。
1つ1つ丁寧に見ていくと2~3時間では足りないかもしれません。
ハイジってこんなに可愛かったの
撮影OKな場所が限られていたので、ほぼハイジとなりますが可愛かったですよ~
ハイジのジオラマ
おんじとセントバーナードのヨーゼフが見守る中、ハイジが駆け出していきます。
手を広げて迎える先には
放牧していたヤギ達と斜面を駆け登ってくるペーター。
そして先頭にはハイジの1番のお気に入りユキちゃんの姿が!
ハイジは幼くして両親を亡くしたにもかかわらず素直で元気いっぱいに育っています。
ハイジと暮らすうち頑固で人嫌いだったお爺さんも村人との関わり合い方に変化が。
そんな物語をいつでも大きく包み込んでいたのはアルプスの雄大な自然や動物達でした。
あらためて見てみると、こんなにすてきな作品だったと気が付くことが出来ます。
展示してあった背景画を見ると、いかに一瞬一瞬を大切に描いていたのかが分かりました。
アニメであっというまに流れてしまう背景が勿体なくてしかたない (>_<)
ハイジの暮らす山小屋 ヨーゼフは寝るのが特技
イザという時はとっても頼りになるお利口さんです。
ちなみにハイジの絵コンテから、初めは2つのおさげ髪!
お馴染みの元気な女の子とは少しイメージが違いました。
今ではとある塾のCMパロディで有名なハイジですが、本来の作品はとっても良いものですよ ( *´艸`)
グッズショップでもハイジグッズが人気でした。
音声ガイドは俳優の中川大志さん
NHKの朝の連続小説「なつぞら」に出演中の中川さんがナビゲートしてくれます。
中川さんが演じる役は高畑勲さんがモデルという噂も…。
完成度が高く好評な音声ガイドとなっています。
中川さんは「家政婦のミタ」では長男役として、子役の頃からドラマなどにも出演していますよ (*‘ω‘ *)
最後に
素晴らしい作品を生み出してくれた高畑勲。
時代は移り変わっても、多くの作品はこれからも人々の心に残っていくのではないかと思います。
開催は2019年10月6日までなので、お出かけの方はお早めに (*'▽')
チケット料金/大人 1500円・大学生1100円・高校生400円
※中学生以下および障碍者手帳をお持ちの方とその付添者1名は無料
月曜休館。
岡山県でも開催予定
岡山県近辺で訪れてみたい方には朗報です (*'▽')
高畑勲展 2020年4月10日(金)~5月24日 (日)
岡山県立美術館にて開催予定
※掲載情報は発表時のもののため、随時変更となる場合があります。
ご利用予定の方は最新の情報をご確認下さい。
美術館所蔵の作品展
企画展にいくと美術館が所蔵している作品展示も見ることが出来るのでお得です。
中にはピカソの作品もありましたよ~。
こちらも見ごたえのある作品が多いので、ゆっくり周ると時間が足りなくなってしまいます。
追記となりますが、ヨーロッパ在住のCherryさんが本場スイスで日本のハイジに再開した時の記事を思い出しました☆
なんだか嬉しくなりますね (*‘ω‘ *)