鎌倉散策【荏柄天神社】学問の神様 菅原道真公 と かっぱ筆塚
受験シーズンが近づいてきましたね。
ここは知る人ぞ知る学問の神様・菅原道真公 (天神様) を祀っている、
神奈川県 鎌倉市にある「荏柄天神社 (えがらてんしんしゃ)」。
それだけではなく「かっぱ筆塚」という著名な漫画家たちによるカッパのレリーフがほどこされている絵筆塚もあり、受験生でなくとも見覚えのあるレリーフ探しに訪れるのも楽しみの1つとなっています。
荏柄天神社 (えがらてんしんしゃ)
学問の神様といわれる菅原道真 (すがわらの みちざね) を祀っているこちらの神社。
日本三天神に数えられている神社の一つです。
※ 日本三天神と言われている神社は諸説あって日本各地に存在しています。
それだけ天神様は日本において祀られているということなのでしょうね。
平安時代中頃。
雷雨とともに 天神の姿絵が降りて来たのを里人が敬い
神社を建てて祀ったのが始まりとされています。
その後、源頼朝が鎌倉に幕府を開くとき
鬼門を守る神社として崇められてきました。
歴史はさらに続きます。
足利・北条・豊臣・徳川の各氏にも信仰されてきました。
代表的なご利益は受験合格祈願や災難除け
階段の上に見える神門。
初詣から受験シーズンにかけては、とても長い行列が出来ます。
登った先には本殿が。
本殿のいたるところに梅の神紋が用いられています。
菅原道真を祀っている神社には梅紋と梅の木が植えられています。
「東風 (こち) 吹かば にほひおこせよ 梅の花 主 (あるじ) なしとて 春な忘れそ」
(梅の花よ 春風が吹いたら匂いをよこしてくれ。主人が不在でも春を忘れるな。)
菅原道真の最も有名とされる和歌です。
飛梅伝説といって、京都の自宅にある梅を想い詠んだところ
和歌に答えるよう一晩にして太宰府にいる主の元へ飛翔したと言われています。
菅原道真が天神様になったわけ
今では菅原道真は学問の神様として有名ですが、
もう一つ別の顔、怨霊として恐れられていた時期もありました。
その昔 若い頃から秀才であった道真は時の天皇に重宝されます。
それを妬んだ貴族や学者達におとしいれられ、都から太宰府にとばされることに。
数年後そのまま病で亡くなってしまいます。
すると道真の死後、都では異変がおこり
道真をおとしいれた者たちは次々と若くして亡くなっていきました。
人々に、これは道真のたたりではないかと噂されるまでになったそうです。
ここでいう天神とは人々に災いを与える荒ぶる神の総称です。
道真の怒りを鎮めるために社殿をつくったのが始まりとされています。
人々の信仰の対象となった学問の神様
荒ぶる神と恐れらていた道真は、時が経つにつれ人々に信仰されるようになります。
それは文武両道であったことや学者や政治家として活躍していたことから学問の神様。
身の潔白と国の平和を祈り続けていたことが、最後まで忠実な家臣だとして至誠 (しせい) の神様とされたこと。
他にも様々な神様として信仰されています。
梅を愛し、縁あって育てることになった牛にもとても愛情を注いでいたようです。
そういった人柄も、のちのち人々に慕われることとなったのかな?
そんな風に思いました (*‘ω‘ *)
境内の様子
門をくぐり右手には熊野権現社があります。
鳥居の奥には伊邪那岐命 (イザナギノミコト) ・伊邪那美命 (イザナミノミコト)
・天宇受売命 (アメノウズメノミコト) を祀っているパワースポット☆
大銀杏
神社にいくと目を見張ると思います。
それもそのはず、高さ25メートル 胴回りが10メートルの樹齢900年のご神木です。
強風により倒れたとされる鶴岡八幡宮の銀杏を除けば鎌倉で最も古いとされています。
市の天然記念物に指定。
この時は夕日が差し込みとても神々しい雰囲気をかもし出していました。
かっぱ筆塚と絵筆塚
さてさて、菅原道真は書道にもたけていたことから書道の神様ともされています。
かっぱ筆塚
敷地内には、かっぱ筆塚の石碑が建てられています。
漫画家の 清水崑が愛用していた絵筆を納めています。
清水崑は酒造 黄桜のカッパを描いた初代の人です。
お分かりになりますか?
薄っすらと筆を担いだカッパが描かれています。
絵筆塚
やや...、かっぱ塚の上の階段をのぼると何やら不思議なオブジェが!
カッパの絵をレリーフにした筆の形の絵筆塚を建てました。
お馴染みの ドラえもん もいますね☆
こちらはトリスのあの人。カッパになっています!
さあ、あなたはご存じな作品いくつ見つけることが出来るでしょうか (*'▽')
最後に
受験シーズン、体調を崩さないよう万全な体制で挑みたいですね☆
その頃には境内にも梅の花が咲き乱れ、
良い香りがただよっていることと思います (*'ω'*)
神社では受験向けなお守りが多数、
受験当日早朝祈願では、神職が試験の当日に成功を祈願するご祈祷もおこなってくれていますよ☆
また毎年10月には絵筆塚祭が開催。
古筆を供養するお祭りですが、日本漫画家協会の漫画家らによる漫画絵行灯が飾られ
参拝者などから奉納された河童絵の展示、コンクールなども行われています。
拝観時間
AM8:30~PM4:30
アクセス
鎌倉市二階堂74
鎌倉駅より
- バス:京浜急行バス4番線(大塔宮行き「天神前」下車 3分)
- 徒歩:10分
車:横浜横須賀道路 朝比奈インターより10分(駐車場は周辺の有料駐車場を利用)