大型台風に学んだこと【③地名に残されたメッセージ】
台風シリーズの3回目は、少し違った視点からのお届けです。
日頃から備えておくことは大切ですが今回は物質的なことではなく、1つの知識として頭の片隅に残していれば役に立つかもしれない。
ご存じな方もいるかもしれませんが不思議なことも織り交ぜた、そんなお話です☆
予備知識としての防災情報
ハザードマップ / あなたのお家は大丈夫?
被害予測として自然災害がおきたとき、お住いの地域ではどのあたりまで影響がでるのか想定した地図がありますね。
こちらも一度、確認しておくことをお勧めします。
先の台風により、特に影響を受けた地域ではマップの見直しをしているところもあります。
国土交通省が運営しているサイト
また 各市町村でも公式HPなどで詳しい情報掲示をしているので、そちらの方ではより具体的に分かる場合があります。
そしてここで、今や有名な話ともなりましたが知っておくと良いお話を1つ...
昔の呼び名はなにかな?
土地の購入やお家を建てる時、引っ越しをする時、その場所のことを良く調べると思います。
便利な環境であったり必要な施設が近くにあるか、ご近所さんのトラブルはないかなどなど。
それ以外に災害時の事を考えて気をつけておこうと思うのに昔の地名があります。
例えば水や崖を連想させるものがそうです。
分かりやすいのが、津・海・河・岸・沼・龍・滝 など
それは地名だけでなく、川や橋につけられた名前、古くからの道、公園でも確認することが出来ます。
今でもハッキリと分かりやすい場所もありますが、一番やっかいなのが新しく作り直された街です。
新興住宅地などでステキな住所がいつのまにか出来ていたりします。以前はどんな呼び名だったのか確認しておくことも大切だと思っています。
注意しておいた方が良い地名には水や崖を連想しやすいもの以外もあって、例えば
こういった字が入っていた (いる) ところ。
- 梅・桜・萩 (梅の場合は「埋め」土砂崩れや人工埋立地から来ている)
- 草 (「腐る」硫黄臭などがする土地)
- 蛇 (かつて土砂崩れがあった場所や、斜面の土がゆるいところに付けられた場合がある)
- 鷺 (サギ「裂く」裂かれたような土地、谷間)
- 袋 (水に囲まれた地形、堤防決壊などの時に浸水しやすい)
もちろん 昔から桜が綺麗に咲き乱れ素晴らしい景色から名付いた場所もあるかもしれません。
ですが中には、一見すると風流だったり綺麗な地名にも感じますが当て字として変わって来た所もあるようです。
桜は鷺(サギ) と同じように「裂く」から来ていて土地が裂けやすい、豪雨で崩れやすい。そんな感じです。
漢字そのもののイメージよりも、特に新しく出来た場所では読み方から辿っていくと本来の土地につけられた意味も見えてくるかもしれません。
地名に関しては他にも沢山あるので、興味を持たれた方は書籍など読んでみると新しい発見があるかもしれませんね。
ご先祖様や神様からのメッセージ
先人からのメッセージとして、その場で起きたことの記録や注意をこめて付けられた土地の名前。
それと同時に思い出すのが、東日本大震災の時に津波被害を免れていた神社の不思議なお話です。
当時、津波が押し寄せた場所との境、ライン上に多くの神社が建っていたという不思議な話もありました。
特に「スサノオノミコト (須佐之男命) 」を祀っている神社では殆ど被害を受けなかったと言うことです。
この「スサノオ」という神様は古事記によればヤマタノオロチを退治したと言われています。
ヤマタノオロチ退治の話は川の氾濫 (出雲の斐伊川 ひいかわ) を抑えた例えとも言われていて、水害や自然災害を治める神様としても祀られているのだそうです。
なんとも不思議な話ではありますが、そういったことから災害にあわない・あいにくい場所に当時の人達は鳥居を建てたのかもしれません。
ちなみに、スサノオを祀っている神社は
八坂神社・熊野系神社・八幡系神社 などがあります。
この背景を知ればスサノオを祀っている神社を訪れた時、少し違った趣で参拝できるかもしれませんね。
英雄と言われているスサノオは天照大神 (アマテラスオオミカミ) の弟ですが、とっても暴れん坊とも言われています (;´ー`)
スサノオを祀っている神社は数多くありますが、唯一、スサノオの御霊を祀っている古くからある神社が出雲市にあります。
気になった方はこちらからどうぞ~。
また観光レポで出雲大社とともに、こちらでもさらっと紹介してくれています♪
お蕎麦、美味しそうですね (*´p`*)